ソ・ミンヘが帰ってきた — キム・ヘナの知られざる過去『殺し屋たちの店2』


シーズン1で強烈な印象を残したキャラクター、ソ・ミンヘ。

シーズン2でまた彼女に会えて、本当に嬉しかったです。

無表情のまま筋肉質の男性キラー20人を相手に一人で戦う姿、そして訛りのある韓国語。

あのミンヘを演じたキム・ヘナさんには、実は女優としてのキャリアを諦めかけていた過去があったそうです。

今日は、そんなキム・ヘナさんのストーリーを紹介します。


オーディションで人生を変えた、たった一つのアイデア

キム・ヘナさんがこの役に出会ったのは、監督が映画祭で見た彼女の出演作がきっかけでした。渡されたオーディション用の台本は5枚中4枚がアクション指定で、セリフはほとんどありませんでした。

「自分の演技を見せる方法がないと思って、いろいろなキャラクターの見せ方を試すことにしました。もともとミンヘは標準語を話す人物だったのですが、中国語なまりのあるキャラクターとして準備していきました」

原作小説では韓国語を完璧に話す設定だったミンヘに、あえて中国語なまりを加えたのは、キム・ヘナさん自身のアイデアだったのです。発音を作り込むために、女優のタン・ウェイやアイドルグループ「(G)I-DLE」のスファさんの話し方を参考にしたそうです。

その結果、あまりに自然な演技のせいで、本当に中国出身の俳優だと誤解する人が続出。実家に帰ると「今まで自分に興味がなかった親戚が態度を変えた」というエピソードまで生まれたといいます。


100万ウォンを持って逃げるように向かったワーキングホリデー

実は彼女、この役に出会う前、女優を辞めようとしていた時期がありました。

20代の頃は本当に迷走していたそうです。演技には向いていない人間だと思っていた時期もあり、助監督や企画の仕事も多く経験。本格的に短編や独立映画に取り組み始めたのは29歳の時でした。

「その時は、演技を辞めるという気持ちで100万ウォンだけ持ってワーキングホリデーに行きました。詐欺にも遭いました」

しかし3か月後、自分が出演した映画がプチョン国際映画祭で上映されることになり、演劇の演出家からも連絡が来たそうです。大きな決心をして海を渡ったからこそ、焦らず戻ってくることができたといいます。


アクションで得る"没入感"という快感

ミンヘは、柔術の技術を使い、あらゆる道具や地形を巧みに利用しながら、筋肉質の男性キラー20人を一人で相手にする場面もありました。そんなアクション演技について、キム・ヘナさんはこう語っています。

「アクション演技は本格的に体を使うもので、結局は相手との相互作用の中で作られるものじゃないですか。だから演技をする時に必要なことが極大化されて認識されるジャンルなんです。アクションをする時は、相手の俳優の呼吸をより敏感に感じて、微妙なタイミングまで合わせるようになります」

「そして、やっぱり危険だから、完全に集中しないといけないんです。だからか、アクションをしているその瞬間だけは、時間が本当にゆっくり流れているように感じます」


改名、そして受賞 — キャリアの分岐点

撮影当時の芸名は「キム・ヘナ」でしたが、クレジットには「クム・ヘナ」として掲載されました。名前がありふれていて同名の人も多かったため改名したそうですが、「新しい活動名にしたことで、日常の自分と区別がつく感覚があって良かった」と話しています。

この作品は、キム・ヘナさんにとって確かなキャリアの分岐点になりました。第3回青龍シリーズアワードで助演女優賞を受賞し、その受賞所感も話題になったそうです。

「賞をいただけるとは思ってもいませんでした。ただただ呆然としていました」


シーズン2で再会できた喜び

シーズン1最終話では、ミンヘの生死は明確に描かれていませんでした。この点について聞かれたキム・ヘナさんは、こう答えています。

「もしシーズン2をやることになったら、生きていてほしいです。原作小説でも生きていたことになっているので、そうなるんじゃないでしょうか」

その願い通り、シーズン2でミンヘは帰ってきました。オーディションのために自らアイデアを出し、女優を辞めかけた過去を乗り越えて掴んだこの役。画面の中の彼女を見るたびに、そんな背景を思い出しそうです。


でも、本当にジェイ、第4話までではないよね?


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